年末を迎え、暗号資産を基盤とする投資商品は絶え間ない資金流出が続いています。CoinSharesが最近発表した週間データによると、これらの商品ではわずか1週間で4億4600万ドルの純流出が発生し、10月以降の累計流出額は32億ドルに達しました。年間を通して強い流入が見られたにもかかわらず、投資家の行動は信頼感が脆弱であることを示しています。
仮想通貨投資家が後退、引き出しが急増
世界的な資金動向における弱い信頼感
CoinSharesの最新週間レポートは、暗号資産ベースの投資商品に対する投資家の慎重な姿勢を明確に浮き彫りにしています。12月最終週には4億4600万ドルの資金流出が発生し、10月10日の大幅な価格下落の影響が今も続いていることが示されました。10月以降、累計流出額は32億ドルに達しています。
年初からこれらの商品には合計463億ドルが投資されており、この数字は昨年同時期とほぼ同じ水準です。しかし、運用資産残高の総増加率は10%にとどまっています。この状況は、資金フローを考慮すると、平均的な投資家が2025年を通じて大きなリターンを得られていないことを示唆しています。
週間の資金流出の大部分はBitcoinとEthereum関連の商品に集中しました。Bitcoinベースの投資商品では4億4300万ドルの純流出が見られ、Ethereumベースの商品でも約5900万ドルの流出が発生しました。マルチアセット投資商品もネガティブ傾向を継続し、週を通じてマイナスで終えました。しかし年間を通して、Bitcoinは依然として最も総流入額が多い資産の地位を保っています。
資産別では、XRP、Solana、Chainlinkの投資商品がポジティブな動きを見せました。XRPベースの商品は週末に7020万ドルの流入で終え、Solana商品には750万ドル、Chainlink商品には210万ドルの流入が見られました。米国のXRP ETFは10月中旬の導入以来10億7000万ドルを積み上げ、Solana ETFは13億4000万ドルを集めています。同じ期間に、BitcoinとEthereumの商品はそれぞれ28億ドルと16億ドルの流出を経験しました。
この乖離は、投資家が高ボリュームの主要資産から特定のアルトコインテーマへと焦点を移し、リスク分散の再編を図っていることを示唆しています。
国別の相違
地域別の分布を見ると、投資家の行動は一様ではありません。最大の週間資金流出は米国からで、米国拠点の投資商品から4億6000万ドルが流出しました。スイスも限定的なマイナスフローを経験しています。
ドイツは例外的な存在となり、先週は3570万ドルの純流入を記録しました。12月を通じて、ドイツへの総流入額は2億4800万ドルに達しています。データは、ドイツの投資家が最近の価格の弱さを買いの好機と見なしていることを示しています。
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