リップルがパリセード買収で機関投資家向け事業を拡大
デジタル資産カストディ強化で企業導入を押し上げる
米国のブロックチェーン企業 リップル (Ripple)社は、デジタル資産ウォレットおよびカストディサービスを提供する パリセード (Palisade)社を買収した。
@palisadeinc has been acquired by @Ripple 🎉
Our wallet-as-a-service platform will help power Ripple's next-gen custody and payments infrastructure, bringing our technology to businesses worldwide. Same team, now at enterprise scale.
This is just the beginning 🚀 pic.twitter.com/G1en6AySYz
— Palisade (@palisadeinc) November 3, 2025
当社のウォレット・アズ・ア・サービス・プラットフォームは、リップルの次世代カストディおよび決済インフラの基盤を強化し、世界中の企業に当社のテクノロジーを提供します。同じチームが、エンタープライズ規模で展開します。これはほんの始まりに過ぎません。
今回の買収により、リップルはパリセードのウォレット技術を自社の資産保管基盤である Ripple Custody と、国境を越えた決済機能を提供するRipple Paymentsに統合する計画だ。モニカ・ロング(Monica Long)社長は、企業による仮想通貨導入が次の成長段階にあると述べ、信頼性の高いパートナーを求める需要が一層高まるとの見解を示している。
機関投資家に届く基盤を整える
リップルは、企業、フィンテック、金融機関が規制に準拠しながら仮想通貨を取り扱える環境整備を進めてきた。
買収したパリセードは、WaaS(Wallet as a Service:ブロックチェーン技術を利用したクラウドベースサービス)を提供し、マルチパーティ計算(MPC)による安全な鍵管理やゼロトラスト設計、マルチチェーン対応、高速なウォレット生成などの技術を備えている。
これらの技術がRipple Custodyに統合されることで、資産を長期的に保管する段階から、グローバルな決済や財務管理に用いる段階まで、幅広い運用に対応できる一体型プラットフォームが形成される。また、Ripple Paymentsとの連携により、サブスクリプション型の決済や回収、オンおよびオフランプが必要となる高速な取引処理がよりスムーズに実行できる見通しだ。
買収連鎖で統合を進める
今回の買収は、リップルが進めてきた機関投資家向け事業拡張の流れに位置付けられる。
同社は過去1年間で複数の買収を実施しており、プライムブローカー企業Hidden Roadの買収を皮切りに、財務管理システムを提供するGTreasury、ステーブルコイン決済に対応するRailなどを相次いで傘下に収めてきた。これらの買収により、同社が仮想通貨インフラに投じた累計額は約40億ドル(約6,154.5億円)規模に達している。
また、リップルは米国におけるデジタル資産スポット取引に対応したプライムブローカー業務を開始しており、複数資産の店頭取引や清算手続きを一貫してサポートできる体制づくりを進めている。パリセードの技術は、これらの取引と決済、さらに長期保管をつなぎ合わせ、機関投資家が必要とする運用基盤を横断的に支えるための基礎要素となる。仮想通貨の利用が企業領域で本格化する中、保管・決済・取引を統合的に提供できる仕組みを備えることは、リップルにとって競争力を高める重要な要素となる。
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