ビットコイン(BTC)は、水曜日の米ウォール街の取引開始時点で10万3000ドルに反発し、トレーダーの間でさらなる損失が広がる中、一部では底打ちの兆しが見え始めている。
「ショート側の流動性クラスター」に注目
トレーディングビュー のデータによると、ビットコイン価格は当日1.5%上昇した。
6月22日以来の安値をつけた後、BTC/USDはようやく反発。データ分析サイトの コイングラス によると、直近24時間で仮想通貨市場のロングポジション約17億ドル分が清算された。
トレーダーのスキュー氏は最新の値動きについて、前日の急落後に積極的なロングポジションが再び建てられている点を指摘した。
市場解説者のエグジットポンプ氏も、現物取引のオーダーブックが買い優勢に切り替わったと指摘し、「底打ちの兆候を示している」とコメント。ただし「これは遅行指標であり、効果が現れるまで時間がかかる」と補足した。
市場回復への期待は、ロングポジションの解消と建玉の大幅減少によっても支えられている。
トレーダーの ビットブル氏 はコイングラスのデータを引用し、「BTCの清算マップは明確なストーリーを示している。ロングの大半はすでに消滅し、残っているのは9万7000〜9万9000ドル付近」と述べた。
一方で「上値には10万2500ドル、11万1500ドル、11万6000ドル、11万7500ドルの4つの主要な流動性クラスターが存在し、クジラたちがこれらの大きな流動性帯を無視するとは思えない」と付け加えた。
含み損を抱えるBTC供給量が30%に迫る
一方、パニック売りの背景では、ホルダーの収益性の悪化がオンチェーンデータから浮き彫りになっている。
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントの報告によると、含み損状態にあるビットコイン供給量の割合が火曜日時点で約30%に達した。
クリプトクオントの寄稿者I・モレノ氏はブログで、「これは全ビットコイン投資家の約3分の1が保有分で含み損を抱えていることを意味する」と 述べた 。
ただしモレノ氏は、「一見すると警戒すべき水準のように見えるが、過去の強気サイクルではこうした損失率の到達がむしろ局地的な底を示すことが多かった」と説明する。
さらに「このような損失閾値は、流動性のストレスポイントと重なりやすく、売り手のエネルギーが尽きる局面と一致する」と分析している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】



