【主なポイント】
ビットコインは週末に11万2000ドルのレジスタンスを突破し、上昇の勢いを見せた。
トレーダーは短期的な新高値更新を期待している。
FRBは来週にも追加利下げに踏み切るとの見方が強まっている。
ビットコイン(BTC)は27日(日)の週次終値に向けて11万2000ドルに迫り、トレーダーの間では新たなローカル高値への期待が高まった。
ボラティリティ再燃でトレーダーの目標水準を試すビットコイン
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、週末のBTC相場はレンジ内で推移していた。金曜日の米インフレ指標が予想を下回ったことを受けて反発し、強気派が週内レンジの上限を試す展開となった。
市場参加者の間では、週次終値が近づくにつれてボラティリティが高まりやすい傾向にあり、新たな高値が生まれる可能性があるとの見方も強まっていた。
トレーダーのクリプト・シーザー氏はX上で、「11万2000ドルのレジスタンスが再び試されている。明確なブレイクと終値の確定があれば、12万3000ドルに向けた強気トレンド継続が確認できる」と述べた。
暗号資産投資家で起業家のテッド・ピローズ氏も同様の見解を示し、「ビットコインは短期的な上昇トレンドにある。4日連続で陽線を形成しており、継続的なTWAP(時間加重平均)買いが入っているようだ。11万2000〜11万4000ドルのゾーンを明確に取り戻せば、11万8000ドル超への上昇も近い」と分析した。
一方で、経済学者フランク・フェッター氏の名を冠したXアカウントは、11万3000ドルの突破を注視していると投稿。これは短期保有者(6カ月以内)の平均取得コストに相当するとされる。
同アカウントは、「BTCが短期保有者のコスト基準である11万3000ドルを上回れば、13万〜14万4000ドルのレンジ(青帯)に進む可能性がある」と指摘した。
FRBの利下げ観測がリスク資産を押し上げ
今週は仮想通貨およびリスク資産市場にとって重要な週となる。米連邦準備制度理事会(FRB)は、予想を下回るインフレ指標を受け、10月29日の会合で0.25%の利下げを実施するとの観測が強まっている。
CMEグループの「FedWatchツール」によると、利下げ実施の確率は98%を超えている。
トレーディング情報メディア「The Kobeissi Letter」は、FRBの利下げが世界的な金融緩和サイクルの一環であると指摘。「過去6カ月間で世界の中央銀行の82%が利下げを実施しており、この比率は2020年以来の高水準だ。今世紀において、これほどのペースで利下げが進行しているのは景気後退期のみだ」と分析した。
「世界的な金融緩和が本格化している」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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