TetherがBitcoin、Ethereumなどで人間とAIエージェント向け のウォレットキットをオープンソース化
オープンソースのツールキットは、BitcoinやLightningからSolana、TONまで複数のブロックチェーンをサポートしており、モバイル、デスクトップ、組み込みデバイスで展開可能です。TetherのCEOであるPaolo Ardoinoは、このリリースがステーブルコイン発行者のより広範なAI戦略と結びついており、自律型エージェントによる暗号資産の利用をサポートするものだと述べました。
主要なステーブルコインの発行者であるTetherは、Wallet Development Kit(WDK)をオープンソース化しました。これは、誰でも複数のブロックチェーン上でセルフカストディ型ウォレットを構築できるように設計されたモジュラー型ツールキットです。
このフレームワークは、Bitcoin、Lightning Network、Ethereum、Arbitrum、Polygon、Solana、TONなどのネットワークをサポートしており、開発者はDeFi、決済、クロスチェーントランスファーなどの機能をあらゆるデバイスやアプリケーションに統合することができます。
「セルフカストディ型ウォレットは、自由でレジリエントな金融インフラの礎です」とTetherのCEO Paolo Ardoinoは金曜日の発表で述べました。「私たちは、人間、自律型マシン、AIエージェントが自分自身の財務を自由に管理できる世界を想像しています。」
このツールキットは、モバイルアプリ、デスクトップ、組み込みハードウェアなど、さまざまなデバイスで動作するように構築されています。開発者がスワップやレンディングなどのウォレット機能をクローズドプラットフォームに依存せずに追加できるテンプレートやモジュールが含まれています。
AIへの取り組み
このローンチは、Tetherの人工知能およびインフラ分野への取り組みを拡大するものです。
5月には、ArdoinoがTether AIを発表しました。これは、WDKを利用してbitcoinやUSDTの送受信が可能なAIエージェント向けのオープンソースランタイムです。
6月にThe BlockのBig BrainポッドキャストでArdoinoは、マシン同士の商取引が急増すると予想し、「今後15年以内に、すべてのAIエージェントがウォレットを持つようになる」と述べ、「1兆体のエージェントがbitcoinやステーブルコインで取引する時代が来る」と予測しました。「JPMorganがAIエージェントのために銀行口座を開設するとは思いません。したがって、AIエージェントはステーブルコインやBitcoinを使って取引することになるでしょう」とも付け加えました。
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